にぼしです。今日は料理にまつわる本の紹介をしてみようと思います。
料理が好きになって以来、「この本って、自炊や料理に活用できないかな?」という観点で本を買ったり読んだりするようになりました。
本屋さんで買って読むこともあれば、図書館で10冊くらい借りていっきに読むこともあります。
最近読んでかなり印象にのこったのはこちら。

『サルベージ・パーティから生まれた「使い切る」ための4つのアイデアと50のレシピ: 余った食材、おいしく変身。』(2016/4/11、キムラカズヒロ著、誠文堂新光社)
この本では、“「捨ててしまう食材」”や“「持て余している食材」をおいしく、楽しく生まれ変わらせるイベント”である「サルベージ・パーティ」を実践する中で生まれた
- 食材を使い切るためのさまざまアイデア
- 余った食材を生かしたレシピ
を紹介しています。
この本を読んで、普段の自炊や料理に活かせそうなコツを見つけたので、まとめてみようと思います。
「サルベージ・パーティ」の考え方を自炊や料理に活かす2つのコツ
フードロス(食品ロス)の削減は、楽しく取り組める!
この本を読んで初めて「サルベージ・パーティ」というものを知りました。フードロスの削減が、楽しく・おいしくできてしまう素敵な取り組みで、自分でもやってみたいと強く思いました。
というのも、料理をしながら、こんなことを考えていたからです。
- 料理をしていると、よく使う食材もあれば、たまにしか使わない食材もある。また、使い勝手のよい食材もあれば、使いどころが限られている食材もある。
- そういった食材同士の「ムラ」が重なると、賞味期限が近いのに消費しきれそうにない食材や、家庭の消費のキャパシティを超える食材が出てきてしまう。
- とはいえ、「ゴミを出したくない!!」という一心で特定の食材ばかりムリして食べるのは、なんだか楽しくない…
自分の好きな料理を好きなだけ作ることと、捨ててしまう食材を極力減らすこと。
この2つはどちらか一方しか選べないものだと思っていました。そして、おそらく多くの人が思っているのと同じように、私は前者を選んできました。
だからこそ、楽しく・おいしく、しかもエコでもあることを同時に実現できるサルベージ・パーティが強く印象に残りました。にぼし食堂でもぜひやってみたいと思います。
食材は、自由自在に使っていい!
サルベージ・パーティでは、まず参加者がそれぞれ自分の家に眠っている食材を持ち寄ります。
さまざまな食材が集まったところで、シェフがいわば即興的に「これとこれをこんな風に組み合わせてみたらどうだろう?」と料理を考案します。
この、発想の力、組み合わせの妙がすごいのです。
- 干し柿をソースに
- 奈良漬けをサラダに
- 高野豆腐をホイコーローに
などなど。アイデアが自由自在、縦横無尽で、驚きの連続でした。
読みながら「きっと自分の中には、この食材はこう食べなきダメー!みたいな無意識の思い込みがたくさんあるんだな…」と思いました。
おそらくそれは、自分が今までどんな食べ物に慣れ親しんできたかの現れなんじゃないでしょうか。
例えばドイツに留学したとき、お米がサラダや付け合わせとして出てくることに軽い驚きを感じました。もちろんそれは、日本で毎日のようにお米を主食として食べていたから感じたことです。
でも、日本でお米をサラダや付け合わせとして食べたっていいですよね?
いつもの食べ方もいいけど、時には、まったく違う調理方法や、今までにやったことのない食材の組み合わせも試してみる。そうするとつくれる料理のレパートリーも増えるし、新鮮で楽しいんじゃないかな?と思いました。
にぼし食堂版サルベージ・パーティまでの道のり
食材に対する柔軟な考え方と発想で、余ってしまう食材、捨てそうな食材をおいしく料理するサルベージ・パーティの考え方はとても魅力的で、ぜひ取り入れたいと思いました。
まずは「毎週のつくり置きの中で1品はサルベージメニュー」くらいの、ムリなくできる範囲でやってみつつ、世の中のいろいろな食材や調理の仕方について少しずつ知識も増やしていけたらと考えています。
ちなみに今回ご紹介した本は、実際にサルベージ・パーティでつくられたさまざまな料理のレシピ(や、おいしそうな写真の数々)が載っているので、ぱらぱらと見るだけでも面白いです。ご興味のある方はぜひ!
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