にぼし食堂では今年も楽しく和菓子バレンタインを終えることができました。今回はそのまとめです!
和菓子(とくにこしあん)が好きな方、甘いものが食べたい方やバレンタインの余韻に浸りたい方はもちろん、日常的に作れる和菓子ってどんなのがあるの?という疑問をお持ちの方も、どうぞご覧ください!
今回のキーアイテム:茜丸こしあん
和菓子バレンタインのご紹介の前に、今回のキーアイテムをご紹介します。
今年のバレンタインは奮発して、スイーツを2品つくってみました。というのも、おいしいあんこが手に入ったからです。

茜丸さんのあんこです。いつものこしあんとの食べ比べもしてみましたが、やっぱり味には違いがありました。味の違いについては、2種のあんこ食べ比べ(後述)で詳しくご紹介します。
では本編?をお楽しみください!

和菓子バレンタインとは?
抹茶やあんこ等、和の甘味を使ったスイーツをバレンタインに贈ることをにぼし食堂では「和菓子バレンタイン」と呼んでいます。
和菓子バレンタインはこんな人におすすめ
- チョコレートなどの洋菓子が苦手な人
- 和菓子派の人
- 今までと一味違うバレンタインのプレゼントをつくってみたい人
- チョコはちょっと飽きちゃったという人
過去の和菓子バレンタインの様子
どんなお菓子を作ればいいの?という方のために、にぼし食堂の過去の和菓子バレンタインの様子を振り返ってみます。
こんな自由にやっていいんだ、ぐらいの気持ちでご覧ください。
2019年の和菓子バレンタイン
あん入りおからドーナツ。揚げたてのアツアツをほおばっていただきました。

寒い季節ならでは、という気もします。コーヒーとの相性もばっちりです!
2018年の和菓子バレンタイン
わらび餅+お汁粉のコンビ。塩気を添えることで、口の中を甘くしすぎないのがポイントです。

和菓子スイーツのアイデアは他にもあります。この記事にまとめているので、困ったら見てみてください!
それでは今年のバレンタインの様子をお届けします。
2020年の和菓子バレンタイン①ハート型に入れると◎水ようかん
1品目は水ようかんをつくりました。
水ようかんを作った理由
端的に言うとリクエストです。
去年、ふらっと立ち寄った本屋でこんな本を手にとってみたのですが…

それを食い入るように見つめるにぼし食堂の同居人。

……。
結局この本を買うことにしました。
さて、この『たのしいあんこの本』、年末の旅行先でぱらぱらとめくっていたのですが…

…………。

…どれが食べたい?

(全部って言いたいところだけど)これ
それが水ようかんでした。
レシピを確認してみたら、お湯に溶かして砂糖と寒天を加え、型に入れて冷やすという、意外と簡単な手順だったので、作ってみることにしました。
水ようかんをつくってみた
使ったのは茜丸さんのこしあんです。
本に書いてあるレシピには黒糖味と、つぶあんいり抹茶味の2種類があります。しかし今回はストレートにあんこの味の良さを楽しみたかったので、つくったのは前者のみ。しかも黒砂糖は普通の白砂糖に置き換えてつくりました。

台所はあんこのいい香り。火が通ったら容器を移し替えて氷水で冷まします。
ちなみに水ようかん自体はいたってシンプルな食べ物なので、盛り付けや器で何か工夫をしたいな…と考えていたのですが、

そういえばようかんの色ってチョコレートに近くない?何も言わずに写真とったらチョコレートに見えたりして・・・
ということを思いつき、いかにもバレンタインっぽい容器を調達してみることにしました。
それが、このハートのシリコン型。買ったのは安定の富澤商店さん。もはや愛しか感じない真っ赤なハートです。
流し入れてみると、チョコにしか見えないなかなか思い通りの見栄えで満足しました。光の当たり具合にもよりますが、表面のざらっとした感じはあんこっぽいですね。

水ようかんの味の感想は?
そんなわけでつくった水ようかん、さっそく食べてもらいました。感想はこんな感じ。

- こしあんがおいしい
- もう少し滑らかにスッとスプーンが入るといい。寒天がもう少し少なめでもいいのかも
こしあんフェチの意見、すごい。特に後者は目からウロコ。
振り返ってみると確かに、寒天の量は少し多めに入れてしまったかも…という気がします。次つくるときは正確に計量しよう(小さじ1/2スプーンすりきり1杯)、と思いました。
2020年の和菓子バレンタイン②2種食べ比べ!よくばりあんぱん
次につくったのはあんぱんです。
あんぱんを作った理由
- 今まで何度か作ったことがあったので、たぶんおいしく作れるだろうという自信があった
- 強力粉が大量に余っている
- バレンタインを前にして前述の水ようかんがなくなった(1日2個ペースで消費するなんて…)
強力粉はパンを焼いたりして頑張って消費しているのですが、まだまだあるのでどんどん消費したいと思います。が、個人的には3つ目の理由が一番切実です。
あんぱんつくってみた
レシピはいつもクラシルさんの白あんぱんのレシピです。

うちにはホームベーカリーもあるので、こねたり発酵したりするのはホームベーカリーに任せたほうが正確です。でも、パンをこねるという作業が割と好きなので、いつもひたすら台所で独りでもくもくとパンの生地をこねております。
ある意味ストレス発散なのでしょうか…。
発酵させている間にあんこを準備します。包みやすいようにいったん絞り出しておきます。

完全に見た目がアレきれいな形には絞り出せなかったのですが、ここで2種類のあんこに違いがあることに気づきました。
あんこ食べ比べ①いつものこしあん
上の写真の手前側3つの塊が、いつもつかっているこしあんです。スーパーで値引きの札が貼られているのを見るのが早いか、こしあん(仮名)氏がカゴに入れたやつです。
袋の端を小さめに切ったこともあり、絞り出すときはけっこう抵抗がありました。硬いわけではありませんが、しっかりとしたテクスチャ。細心の注意を払えばつまめます。
なので今回つくったあんぱんや、大福のように包んでつくるスイーツに向いていると思います。

こっちのほうが甘味が最初にガツンと来る感じがする
という味の感想。わかりやすく、甘!っていう感覚です。
あんこ食べ比べ②茜丸さんのこしあん
写真の奥に絞り出したのが、茜丸さんのこしあんです。
水分が多く、やわらかめ。こちらは頑張ってもつまめません。
ようかんのように、溶かしてつくるスイーツの方が向いているかもしれません。

あとで甘さがふわっと来る感じ。こっちの方が好きかも
上品な味わいで、食感もなめらかなのが茜丸さんのこしあんの特徴。どちらもおいしいのですが、人によって好みはありそうですね。
よくばりすぎた結果、あんぱんはこうなった
そんな食べ比べも楽しみつつ、あんぱんを焼いていきます。
黒ごまを振ったほうが①の谷尾工業さんのさくらあん、振っていない方が②の茜丸さんのこしあんです。

せっかくなのであんこはたくさん包みたいと思って、いつもよりちょっと多めにしてみました。包むのが大変でした。
まあいっか、と思いつつ焼きます!


ああああああああああああ
欲張って多めのあんこを包もうとした結果、閉じ目の部分がしっかりしていなかったので、焼いているうちにあんこが流れ出てしまいました…。
もちろんあんぱん自体はおいしくできたのですが、ちょっとしょっぱい結果になりました。
あんこ欲張るべからずという教訓を得ました。
2020年の和菓子バレンタイン③おまけ:フォンダンショコラ
ここからは完全におまけです。
バレンタインが終わってから、自分用にフォンダンショコラを作りました。
レシピはパリ在住の料理人えもじょわさんのレシピです。再加熱してもトロトロ、というのにあこがれて、いつかつくってみたいと思っていました。
ガナッシュを生地に埋めて焼きます!


ああああああああああああ (2度目)
ガナッシュがあふれ出てきてまさに幸せの泉。あるいはシズル感というのでしょうか。
ちなみにこれすごくおいしくて、今まで作ってきたチョコレートのお菓子では断トツで1位と思えるほどでした。
ガナッシュに使ったのはこちらのチョコレート。
生地部分に使ったのはこちらのチョコレート。カカオ分多めでもとろける味わいで、「苦いかな」とか「ボソボソしてないかな」という不安を見事にとっぱらってくれたおいしいチョコレートです。
いろいろスイーツを手作りすると、バレンタインは楽しい
つくってみたいお菓子や、リクエストされたお菓子にチャレンジできるバレンタインは、正直言って毎年とても楽しいです。
欲張ってうまくいかなかったりすることもあっても、それもご愛敬(次はこしあんをちょっと少なめに…)。
みなさんの和菓子バレンタインやスイーツづくりが楽しくなりますよう!
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